仲源寺(目疾地蔵)

仲源寺は、京都市東山区祇園町にある寺院である。
浄土宗に属する寺院で、山号は寿福山、一般に「目疾地蔵(めやみじぞう)」の名で人々に親しまれている。
平安時代の治安2年(1022年)、仏師定朝が四条橋の東北に地蔵菩薩を祀ったことに由来する。
「雍州府志」(1684年)によると、もと「四条東北ノ田間、今ノ芝居之処」にあったため「畔(くろ)地蔵」と称されていた。
寺と地蔵菩薩の名の由来は、安貞2年(1228年)8月の鴨川氾濫時に、勢多判官(せたのはんがん)中原為兼(なかはらためかね)が、防鴨河使(ぼうかし)になった際、この地蔵菩薩が溺れた人を救う姿を見て、それ以降地蔵菩薩を「雨止(あめやみ)地蔵」と称し、「中原」の傍らに人(仲)と水(源)を添えて寺名としたことによる。
その後、信仰深い老夫婦の眼病を自らの右目に移し、苦しみを救ったという逸話から、いつしか「目疾地蔵」になり、現在も眼病治療に霊験があるとして広く信仰を集めている。
本堂の地蔵尊像の傍らには、室町時代の作といわれる「山越(やまごえ)阿弥陀像」が祀られている。
また、観音堂には平安時代後期の春日仏師の作とされる木造の千手観音坐像(重要文化財)が安置されており、洛陽三十三所観音霊場第十六番札所となっている。
京阪電車祇園四条駅下車、徒歩3分。



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