大覚寺

大覚寺は、京都市右京区嵯峨にある真言宗大覚寺派大本山の寺院である。
正式名称は、旧嵯峨御所大覚寺門跡。
平安時代初期、嵯峨天皇(786年-842年)が檀林皇后とのご成婚の新室である離宮を建立し、離宮嵯峨院と呼ばれた。
離宮嵯峨院が大覚寺となったのは、恒寂入道親王を開山として開創した876年である。
弘法大師空海のすすめにより、嵯峨天皇が浄書された般若心経が勅封として奉安され、般若心経写経の根本道場として知られる。
いけばな発祥の花の寺としても知られ、「いけばな嵯峨御流」総司所(家元)でもある。
JR山陰本線の嵯峨嵐山駅から徒歩約17分、阪急電車嵐山駅から徒歩約23分である。

平成30年10月1日から11月30日まで、「戊戌開封法会」として嵯峨天皇自筆の般若心経が初めて一般公開された。
嵯峨天皇は、空海、橘逸勢と並んで平安時代の「三筆」に数えられる書の名人である。
公開される般若心経は、飢饉や疫病が流行していた弘仁9年(818年)に、嵯峨天皇が人々の安寧を願って写経したものである。
縦約25cm、横約68cmの藍染の絹地に、金泥で書かれている。
これまで、天皇の許可なく開けることのできない「勅封」の扱いで、60年に一度戊戌の年に寺院関係者に公開されてきた。
平成30年(2018年)は、写経から1200年の節目に当たることから、一般公開された。



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