花の窟 花の窟神社

花の窟は、三重県熊野市有馬町にある。
国史跡熊野参詣道伊勢路にあり、「紀伊山地の霊場と参詣道」として2004年に世界遺産に登録された。
花の窟には社殿はなく、高さ約45mの巨巌そのものを御神体としている。
古代の自然崇拝の遺風が残る史跡で、参拝者は御神体の元でおまいりしている。
祭神は、伊弉冉尊(いざなみのみこと)と軻遇突智神(かぐつちのかみ)で、神々の母である伊弉冉尊が、火の神 軻遇突智神を産み、灼かれて亡くなった後に葬られた御陵といわれている。
そのため、花の窟神社は、日本書紀に記される日本最古の神社といわれる。

花の窟のお綱かけ神事

毎年、2月2日と10月2日には、「花の窟のお綱かけ神事」が行われる。
わら縄で編んだ110尋(約180m)の大綱に季節の花(三流の幡)、扇を括り付け巌の上から引き延ばして松の大樹の梢に引き渡し、境内南隅の松の根元に結び付ける。
大綱は、細い綱で7本の縄を束ねており、伊弉冉尊の子である「7つの自然神」を表わしている。
三流の幡(みながれのはた)は、太陽の神、月の神、地上世界の神の「三神」を意味しており、両側には扇が括られる。
日本書紀神代の巻に
「いざなみのみこと、火の神を生むときに、灼かれて神退去りましぬ、故、紀伊国の熊野の有馬村に葬りまつる。
土俗(くにひと)、此の神の魂を祭るには、花の時には亦花を以て祭る、又鼓吹幡旗(つづみふえはた)を用て、歌ひ舞ひて祭る。」
と記されており、古代から続く神事で三重県の無形民俗文化財に指定されている。
JR紀勢本線熊野市駅下車、徒歩20分。参拝者用の駐車場がある。(Y.N)



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