一言主神社 

一言主神社は、和歌山県橋本市山田にある神社で、地元では「いちごんさん」として親しまれている。
主祭神は、一言主大神で、天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)ほか18神が配祀されている。
一言主(古事記)・一語主(日本霊異記)は、一事主とも書き(「日本書紀」雄略天皇四年二月条)、素盞嗚(すさのお)尊の子で、「吉事一言、凶事一言、言放之葛木一言主神」と称して、凶事も吉事も一言で解決する神とされた。
一言で願いをきいてくれるという信仰は今も強く残る。
雄略天皇が葛城山で狩猟をした時、この神は天皇と同姿で出現、狩猟を競ったと伝え(古事記・日本書紀)、役行者が諸神を集めて金峯(きんぶ)山・葛城山間に架橋工事をした際、顔が醜かったので夜間のみ工事に従事、行者の怒りにふれて呪縛された神でもある(今昔物語集)。
当神社の社伝によると、桓武天皇の時代、延暦13年(794年)に弘法大師空海が当地を訪れた際に、村人と相談して一言主神を産土神として祀る神宮寺を創立したのが始まりである。
中世の頃には、山田、吉原の領主 吉田氏の崇敬が篤く、山田村葛城明神社とも呼ばれて、山田、吉原、二ケ村の総鎮守であった。
明治41年から42年に、山田村大字山田、吉原、出塔、柏原、神野々、野の6ケ字に鎮守していた29社を合併合祀して現在に至っている。
平成28年(2016年)秋(10月21日、22日)には、正遷宮大祭が執り行われる。
JR和歌山線紀伊山田駅下車、徒歩約60分。



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