宝来山神社 神願寺

宝来山神社は、和歌山県伊都郡かつらぎ町にある。
本社四殿に猿田彦大神、菅原大神、八幡大神、大山祇(おおやまつみ)大神を祀る。
社伝によると、宝亀4年(773年)に和気清麻呂が八幡社を勧請したのに始まるという。
元歴元年(1184年)に桛田(かせだ)荘が、神護寺領として立券された際に作成されたと言われる桛田荘絵図(神護寺蔵)には、「八幡宮」とその神宮寺とみられる「堂」が描かれており、前者が宝来山神社、後者が宝来山延命院神宮寺(現神願寺)といわれている。
神護寺の僧文覚(もんがく)の懇請で、後白河法皇が桛田荘を寄進して神護寺領桛田荘成立と同時に勧請、荘鎮守の役割を担い、その後も荘域内の村々の氏神として尊崇された。
紀伊続風土記によると、東村(現在のかつらぎ町笠田東)の加勢田是吉(仙人翁是吉)の尽力により再興され、大永5年(1525年)後柏原天皇御宸筆の神位勲位の勅額(正一位勲八等日本第一大福田宝来山大明神)に関する綸旨が出された。
元亀・天正時代に、織田信長の高野攻めに際してその兵火にかかり、天正10年(1582年)社殿が炎上した。
その後慶長19年(1614年)に再建されている。
現在の本殿4棟は、国の重要文化財に指定されており、その両脇に二間社流造の末社殿が一棟ずつ建ち、六棟の社殿が横一列に並ぶ珍しい形式である。
本殿裏側には、「文覚井(もんがくゆ)」(県史跡)と呼ばれる用水路がある。
また境内には、稲本保之輔君紀念碑がある。
JR和歌山線笠田駅下車、徒歩20分。参拝者用の駐車場がある。



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