犬飼山転法輪寺 

犬飼山転法輪寺は、奈良県五條市犬飼町にある真言宗の寺院である。
犬飼山遍照(へんしょう)院と号し、俗に犬飼寺ともいわれる。
寺伝によると、弘仁6年(815年)に弘法大師空海が、高野山開創の砌、この地で狩場明神と会い、道案内と道中安全守護の為に明神の使者である白黒二犬を賜り、無事に高野山を開創した。
この霊場を後世に伝えるため、当地の川崎甚左衛門の協力で当寺を建立したという。
本尊は、空海像。寺宝に空海画像・狩場明神図(ともに室町時代)などがある。
境内には、1300年前とされる推定される大師塚、明神塚と呼ばれる古墳がある。
昭和16年(1941年)大師塚から、須恵器が出土した。直径約12mの円墳で、須恵器、土師器、馬具、直刀、鏡、玉が副葬されていた。
須恵器の革袋形土器は類例の少ないものとして著名である。
境内には、狩場明神社(祭神高野御子命)、丹生明神社(祭神丹生都比売命)があり、「南無丹生大明神 天文二十一年(1552年)二月二十日」と刻む石標がある。
JR和歌山線大和二見駅下車、徒歩15分。参拝者用の無料駐車場がある。



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