石津神社

石津神社は、堺市西区にある延喜式内社の神社である。
主祭神は、八重事代主命(やえことしろぬしのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)、天穂日命(あめのほひのみこと)で、末社に野見宿祢命(のみのすくねのみこと)、菅原道真公が祀られている。
八重事代主命は、恵比寿神ともいわれており、石津太神社と同様に、当社は日本最古の戎宮である。
垂仁天皇(紀元前29-紀元70)の時、天穂日命十四世の孫の野見宿祢命が神主と定められた。野見宿祢命は相撲の起源とも伝わる当麻蹶速(たいまのけはや)との力比べなどで知られている。
1796年に刊行された江戸時代の「和泉名所図会」には、境内のすぐ南側を石津川が流れ、その水を用いたこの地域の地場産業である「石津の晒し」が行われていた様子が描かれている。
境内には、与謝野晶子の歌碑が建てられ、次の歌が紹介されている。
「人とわれ おなじ十九のおもかげを うつせし水よ 石津川の流れ」
「石津川 ながれ砂川髪をめでて なでしこ添へし 旅の子も見し」
南海電車高野線堺東駅から南海バスで「石津神社前」下車すぐ。阪堺電気軌道阪堺線石津駅下車、徒歩10分。(Y.N)



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