徐福公園

新宮市立徐福公園は、和歌山県新宮市にある徐福を記念する公園である。
徐福は斉(中国)の出身で、秦の始皇帝に方士(仙術者)として仕えた。
紀元前3世紀に始皇帝の命令で、不老長寿の霊薬を求めて、熊野に渡来したと伝えられている。
この時徐福は数千人の童男童女、金銀珠玉、五穀、器財とともに、蓬莱という島に向かって船出し、現在の阿須賀神社のあたりに上陸した。
その背後の蓬莱山には、徐福が採取したという「天台烏薬」とよばれる薬草が生育している。
その後も徐福は、従者とともに熊野にとどまり、土地を拓き、農耕、捕鯨、紙すき等の技術をこの地に伝えた。
徐福の墓は、紀州藩主徳川頼宣の建立で、新宮市の指定史跡となっている。
「秦徐福之墓」の銘は、紀州藩の儒臣、李梅渓書で、傍らには徐福に殉死した7人の重臣の墓「七塚」と紀州藩儒者仁井田好古の撰書になる石碑が建っている。
平成6年、墓の周辺は徐福公園として整備され、極彩色の中国風楼門と白い壁で囲まれている。
JR紀勢本線新宮駅下車徒歩2分。楼門前に、来訪者用の駐車場がある。(Y.N)



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