城南宮

城南宮は、京都市伏見区にある神社である。
祭神は、国常立尊(くにとこたちのみこと)、八千矛神(やちほこのかみ)、息長帯日売尊(おきながたらしひめのみこと)である。
社伝によると、延歴13年(794年)の平安京遷都に際し、都の安泰と国の守護を願い創祀されたもので、城南宮とは、平安城の南に鎮まるお宮の意味である。
応徳3年(1086年)に白河上皇が鳥羽殿(鳥羽離宮)を造営すると、鎮守社となり、城南祭では流鏑馬や競馬(くらべうま)が行われた。
承久の乱(1221年)では、後鳥羽上皇がこの地に「流鏑馬の武者揃え」と称して兵を集め、討幕を図ったことはよく知られている。
離宮は、当時盛んに行われた熊野詣での参詣の際に、上皇方の方除けの精進所となり、旅の安全が祈願された。
それ以来、方除けの大社城南宮として崇敬され、普請、造作、交通安全の神として篤く信仰されている。
神苑「楽水苑」は、「源氏物語 花の庭」と呼ばれ、春秋には王朝風俗を再現する「曲水の宴」(4月29日、11月3日)が行われる。
曲水の宴は、境内の曲折した遣水に朱の杯を流し、その杯が流れてくるまでに、平安王朝の衣装の歌人が和歌を詠み比べ、酒杯をいただくという雅やかな行事である。
近鉄京都線、京都市営地下鉄烏丸線の竹田駅下車、徒歩15分。来場者用の駐車場がある。



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