建仁寺 

建仁寺は、京都市東山区にある臨済宗建仁寺派の大本山で、京都最古の禅寺として知られている。
山号は東山(とうざん)、本尊は釈迦如来坐像である。
開山は、栄西禅師で、建仁2年(1202年)に源頼朝の保護を受けて着工し、諸堂は中国の百丈山(江西省)を模して建立された。
寺名は、当時の年号から名付けられている。
創建当初は、天台、密教、禅の三宗兼学としたが、第十一世の蘭渓道隆の時から臨済禅の道場となった。
開山の栄西という名の読み方は、寺伝では「ようさい」というが、一般には「えいさい」と読まれている。
永治元年(1141年)に備中で生まれ、比叡山で天台密教を修めて、二度の入宋を果たし、日本に禅を伝えた。
また中国から茶種を持ち帰って、喫茶の法を普及した「茶祖」として知られている。
4月20日の開山降誕会には、四頭(よつがしら)茶礼が行われ、禅院茶礼の古式を現在に伝えている。
伽藍は、勅使門(重要文化財)、山門(望闕楼)、法堂(拈華堂(ねんげどう))、方丈が直線状に配置されている。
方丈(本坊)は、文明19年(1487年)に造立された安芸国(広島県)の安国寺の方丈を慶長4年(1599年)に恵瓊が移築したもので、重要文化財に指定されている。
法堂には、本尊釈迦如来坐像と、脇侍迦葉尊者、阿難尊者が祀られており、天井には小泉淳作画伯の双龍が描かれている。
国宝の俵屋宗達筆「風神雷神図屏風」や海北友松(かいほうゆうしょう)作の「山水図」「花鳥図」「雲龍図」をはじめ、多くの寺宝を所蔵している。
京阪電車祇園四条駅下車、徒歩7分。参拝者用の駐車場がある。



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