国史跡 北畠具行墓

北畠具行墓は、滋賀県米原市柏原にある国史跡である。
権中納言 北畠具行(1290-1332)は、鎌倉時代後期の公卿で、後醍醐天皇の重臣である。
正中の変(1324)で討幕に失敗した後醍醐天皇は、元弘元年(1331)再び討幕を志し、笠置寺にこもり幕府軍と戦った。(元弘の乱)
しかし、関東から派遣された大軍の前に破れ、天皇は隠岐に流され、具行らは京に送られた。
一方、柏原に居館を持つ近江守護佐々木京極道誉(高氏)は、鎌倉幕府の御家人として活躍した有力者で、
元弘2年(1332)具行は、佐々木道誉に預けられ、鎌倉に向けて護送された。
同年5月1日から約1か月間、別邸がある清龍寺で具行を慰め、その人格に打たれた道誉は、鎌倉幕府に対して助命嘆願をしたが叶わず、元弘2年6月19日に幕命により近江国柏原で斬首された。
総高2.04mの宝篋印塔は砂岩製で、斬首の年から15年後の貞和三丁亥十一月二十六日の銘がある。
現在、墓所を含め、3956㎡が史跡として指定されている。


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