令和2年12月閉館 前畑秀子・古川勝資料展示館 

前畑秀子・古川勝資料展示館は、和歌山県橋本市にある。
前畑秀子(1914-1995)は、日本人女性初のオリンピック金メダリストで、昭和11年(1936年)ベルリンオリンピックの200m平泳ぎで優勝した。
NHKラジオ実況中継で、「前畑がんばれ!」と23回連呼した河西三省アナウンサーの実況音声が良く知られている。
前畑秀子は、大正3年(1914年)に橋本市紀ノ川近くの豆腐屋を営む父、前畑福太郎と母、前畑ミツヱの長女として生まれた。
当時は、橋本橋の上流付近の紀ノ川で水泳の練習をしていた。
大正15年(1926年)には、12歳で50m自由形、100m平泳ぎの日本学童新記録を出し、13歳で100m平泳ぎの日本新記録を樹立するなど早くから注目されていた。
昭和4年(1929年)に愛知県の椙山女学園に編入し、昭和7年(1932年)には、ロサンゼルスオリンピック200m平泳ぎで銀メダルを獲得した。
現役引退後も、積極的に水泳に関わり、後進の指導に努め、53歳の時に日本初の「ママさん水泳教室」を開校した。
古川勝(1936-1993)は、水泳競技戦後初のオリンピック金メダリストである。
昭和11年橋本町で生まれ、橋本高校を経て日本大学に進学した。
昭和31年メルボルンオリンピックに出場し、200m平泳ぎでオリンピック新記録で優勝した。
前畑秀子・古川勝資料展示館は、橋本市まちの歴史資料保存会付属の橋本まちかど博物館の展示として一般公開されている。
資料館では、日本ポリドールの湯地富雄が録音した「前畑がんばれ」の実況音声を聴くことが出来る。
また、オリンピック優勝の瞬間の写真(白黒写真からカラー写真に補正)なども展示されている。
当初は、前畑秀子資料展示館として開館したが、令和元年(2019)に名称を、橋本市「前畑秀子・古川勝資料展示館」に変更した。
令和2年12月に当地の展示館は土地売却のため閉鎖され、令和3年1月から橋本駅前の橋本広域観光案内所内に場所を移して展示されている。
南海電鉄高野線橋本駅下車、徒歩10分。


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