松尾大社

松尾大社(まつのおたいしゃ)は、京都市西京区にある神社である。
祭神は、大山咋神(おおやまくいのかみ)、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)で、大山咋神は上賀茂神社の祭神 賀茂別雷命(かもわけのいかずちのみこと)の父神である。「延喜式」神名帳に記される式内社で、旧官幣大社。
大宝元年(701年)秦忌寸都里(はたのいみきとり)が、松尾山大杉谷の磐座の神霊を勧請して社殿を造営し、その後も一族が社家をつとめた。
延暦3年(784年)の長岡京遷都の際には勅使が派遣され、平安京遷都以降は、賀茂社とともに王城鎮護の神となり、「賀茂の厳神(げんしん)、松尾の猛霊(もうりょう)」と並び称された。
古くから酒の神として信仰を集め、境内の霊泉の「亀之井(かめのい)」の水を混ぜると酒が腐らないと言われている。
鳥居、楼門、拝殿の先に国の重要文化財の本殿がある。応永4年(1397年)の建造、天文11年(1542年)に大修理を施したもので、両流造(りょうながれづくり)であるが、切妻造に似た建築で、松尾造とよばれる。
この様式の社殿は、宗像大社、厳島神社、松尾大社の三社だけである。
平安時代作といわれる木造男神(おがみ)坐像2体と木造女神坐像1体が祀られており、国の重要文化財に指定されている。
境内の庭園は、昭和期の作庭家重森三玲(しげもりみれい)の作である。
阪急嵐山線松尾駅下車、徒歩10分。参拝者用の駐車場がある。

松尾祭 神幸祭 船渡御

平安時代の貞観年中から行われ古くは松尾の国祭と称された松尾祭は、毎年4月20日以降の最初の日曜日に神幸(おいで)祭、21日後に還幸(おかえり)祭が行われる。
神幸祭には、神輿六基と唐櫃が氏子地域を巡行し、途中桂離宮東側の桂川で行われる船渡御は、水面の色に神輿の朱の御衣(おきぬ)が映えて壮麗なものである。
昭和58年に船渡御が20年ぶりに復旧し、平成8年に賀輿丁船(かよちょうぶね)二隻が復活している。



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