紫式部公園

紫式部公園は、福井県越前市にある都市公園(近隣公園)である。
面積は1.9haで昭和56年に都市計画決定がされ、昭和61年(1986)6月に竣工した。

源氏物語の作者として知られる紫式部は、長徳2年(996)に藤原為時が越前守に任じられたため、父とともに京から越前国の国府に赴いた。
紫式部集には、旅の途中の歌、国府の館での歌、越前滞在中のものと思われる藤原宣孝に贈った歌、帰京の歌が収められている。
紫式部の越前国府での生活は短く、一年余りで藤原宣孝との結婚のため、先に帰京している。→ 紫式部ゆかりの地
この公園は、紫式部が越前市で過ごしたことを記念してつくられたもので、日野山を仰ぎみる十二単衣の紫式部立像(圓鍔勝三(えんつばかつぞう)作)、池、釣殿、谷崎潤一郎らの石碑がある。

当時の国府の館は、平安貴族の住宅様式となっていた寝殿造であったと考えられている。
寝殿造とは、寝殿(正殿)を中心とした数棟の建物と、池や築山などを配した庭園で構成された邸宅である。
当地の庭園は、平安朝庭園研究の第一人者 森蘊(もりおさむ)が作庭したもので、寝殿造庭園と釣殿が、平安時代の趣のままに再現されたのは、全国でも初めてのことである。



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