妙心寺

妙心寺は、和歌山県新宮市にある臨済宗の寺院である。
神倉山「中の地蔵」の造営・勧進元(本願所)の尼寺で、本尊は、神倉神社の本地仏の愛染明王である。
寺伝によると、天仁2年(1109年)、鳥羽上皇の熊野御幸に供奉した永信尼が住み、大治3年(1128年)には、白河上皇の女院がこの場で心妙な霊夢を得たことから天台宗の寺を建立し、寺号としたと伝えられている。
鎌倉時代には、法燈国師(ほっとうこくし)とその母が住んだことから、臨済宗法燈派となった。
15世紀には、比丘尼妙順尼と弟子祐珍尼が神倉勧進・再興に努め、それにより修験道を兼ねる本願職を免許され、近世初期まで多くの熊野比丘尼を擁する本願寺院として栄えた。
寺には、法燈国師の托鉢用の木鉢(県指定文化財)や永信尼坐像などが所蔵されている。
JR紀勢本線新宮駅から徒歩15分。(Y.N)



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