中村藤吉本店

中村藤吉本店は、京都府宇治市にある茶の老舗である。
中村藤吉家は、安政元年(1854年)創業で、明治中期の建物が残っており、国選定重要文化的景観「宇治の文化的景観」の重要構成要素に指定されている。
玄関から右側がお茶を製造する焙炉場、左側が主屋になっていた。奥には中庭が造られ、立派なくろまつが植えられている。
大正期に茶製造が機械化され、奥に新しい茶工場が立ち、表の焙炉場は、お茶の詰め場に変化し、改修しながら使われてきた。
表通りに面して、拝見窓と呼ばれる黒塗りの張り出しが作られている。
この内側に拝見場あるいは審査場と呼ばれる台があり、上部から採光して、茶葉を自然光の下で吟味していた。
現在は、茶製品の販売を行うとともに、奥に喫茶スペースが造られ、多くの来訪客で賑わっている。
JR奈良線宇治駅下車徒歩3分、京阪電車宇治線宇治駅下車、徒歩10分。



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