仁和寺 

仁和寺は、京都市右京区にある真言宗御室派の総本山である。
山号は大内山、本尊は阿弥陀三尊で、平成6年に世界文化遺産に登録された。
光孝天皇の勅願で造営が開始され、仁和4年(888年)に宇多天皇が創建し、年号を寺号とした。
宇多天皇は退位後昌泰2年(899年)に東寺の益信(やくしん)を戒師として当寺で出家して僧房を営み、三十余年修行に専心したため、法皇が御座する室(僧房)ということから、「御室」が後に周辺の地名になった。
これ以降、明治維新まで歴代住職は皇子皇族がつとめ、門跡寺院の代表格となり、仁和寺は御室御所とも呼ばれた。
応仁の乱で衰退した後、覚深(かくしん)法親王が徳川家光の援助を受けて再興に着手し、現在の大規模な伽藍が整備された。
二王門は、正保元年(1644年)の建築で、知恩院三門、南禅寺三門とあわせて京の三大門といわれる。
金堂は、慶長16年(1613年)造営の紫宸殿を正保元年(1644年)に移築したもので、国宝に指定されている。
堂内上部は、船底天井と呼ばれる天井板がない構造で刺客が潜めないつくりになっている。
五重塔は、高さ36m、寛永21年(1644年)の建立で重要文化財に指定されている。
西門から成就山の麓にかけて、四国八十八カ所霊場を縮小した「御室八十八カ所巡りの霊場」がある。
中門の左手には、遅咲きの桜の名所として知られる「名勝御室桜」がある。
平成30年4月27日から5月6日まで、金堂、本坊、第30世小松宮彰仁親王の軍服、軍帽、錦の御旗等が公開された。
京都市バス御室仁和寺下車。参拝者用の駐車場がある。



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