大江卓氏詩碑之記

勤王の志士天也大江卓氏は、弘化四年土佐の国柏島に生る。

夙くより国事に奔走せる傍ら我国舊来の陋習たりし、階級制度の弊を思ひ、これを打破して天地の公道に基づき、萬民これすべて 陛下の赤子たることを高唱せる先覚者なり。

明治四年八月舊称の廃止されたるも氏の尽力に因る所多し

この時に當り本懐の一端の成就せるを歓びて「何曽」の詩詠あり。

當村の岡本彌氏また同胞の融和運動に献身すること多年にして大江氏と親交あり

大正三年大江氏の帝国弘道会を創設するや旧交を重んじて當村に巡錫し、小学校に於て講演の第一声をあげ尚校庭に樟樹を植え「興学」の詩を詠じて記念とせらる

氏は嘗て維新の際鷲尾侍従が高野山に於いて王政復古の大業を画策するに當り、錦旗を奉じて登山し紀伊藩見接の折斯地を往奉せし事を追懐し、「回顧」の詩を賦して岡本氏に贈らる

當村の有志者、大江岡本両氏因縁の三詩を石に刻し、融和運動の功績を後世に伝えんとし、之が記を余に依嘱せらる

余又両氏と旧交ありしを以て喜びて其需に應ぜしなり

昭和十一年夏

前農相 岡崎邦
輔 撰

代議士 松山常次郎 書



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