大田神社  北大路魯山人生誕地

大田神社は、京都市北区にある神社である。
延喜式式内社で、一名「恩多社」ともいわれ、上賀茂神社の境外摂社の一つである。
創祀年代は不詳であるが、賀茂における最古の社で、賀茂県主族の移住以前より農民から長寿福徳の神として信仰されていた。
祭神は、天鈿女命(あめのうずめのみこと)で、天岩戸の前で神楽をした神で、その神徳を慕って芸能上達を願っての参拝者が多い。
割拝殿と一間社流造の本殿は、寛永5年(1628年)に造営された。
境内東側の沢地は「大田の沢」と呼ばれ、藤原俊成の古歌に
「神山や 大田の沢のかきつばた 深きたのみは 色にみゆらむ」
と詠われ、平安時代からのカキツバタの名所として知られる。
例年5月中旬に、濃紫、鮮紫の花が美しく沢に咲き、「大田ノ沢のカキツバタ群落」として、国の天然記念物に指定されている。
京都市内主要ターミナルから市バスで上賀茂神社前下車徒歩10分。

道路を隔てた南側には、「北大路魯山人生誕地」の石碑がある。
北大路魯山人は、明治16年(1883年)にこの地で生まれ、書、篆刻、陶芸、料理など幅広い分野で人並み外れた優れた業績を残した。(Y.N)



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