青岸渡寺

青岸渡寺は、和歌山県那智勝浦町にある天台宗の寺院である。
4世紀インドから渡来した僧裸形上人が、那智大滝の滝壺で得た如意輪観音を本尊として安置したと伝えられる。
その後、生仏上人が伽藍を建立し、約3メートルの如意輪観音像を刻み本堂に安置した。
そして一帯は修験道場となり、平安中期頃には上皇の熊野行幸が盛んになった。
特に花山法皇は那智山で千日間参籠し、この由緒から法皇発願の西国三十三所霊場の第一番札所となった。
仁王門には、外側に木造金剛力士立像、内側に狛犬が安置され、神仏習合の姿を伝えている。
境内からの那智の滝の眺めは素晴らしい。
「紀伊山地の霊場と参詣道」の一つとして、2004年に世界文化遺産に登録されている。
JR紀勢本線の那智勝浦駅下車、熊野交通バス那智山行きで約30分、神社お寺前駐車場下車徒歩約15分。(Y.N)


TOP PAGE  観光カレンダー