信太神社(信太五社大明神)

信太神社(信太五社大明神)は、和歌山県橋本市高野口町九重にある。
祭神は、天照大神、天津彦彦火瓊瓊杵尊(あまつひこひこほににぎのみこと)、饒速日尊(火明命)(にぎはやひのみこと)、神日本磐余彦尊(神武天皇)(かむやまといわれびこのみこと)、岩長比賣命(いわながひめのみこと)である。
大字田原、上中、下中、九重の総氏神で、神社の祭祀は四か村が分担して行っている。
創建については詳らかでないが、古文書では、天武天皇の白鳳三年(674年)に、役行者が葛城山で修行の際に、当社の塔内で誦経されたとある。
天元2年(979年)に拝殿、御供所、神庫、楼門を改造したという伝えがあり、このことから1300年前には、すでにこの神社が創建されていたと考えられている。
内鳥居に掲げられていた「信太神宮」の額面は、弘法大師空海の筆によるものと伝えられ、応永2年(1395年)まで神庫に保存していたというが、現在は紛失して不明である。
この神社は「おんごろ(土龍(もぐらのこと))の宮として近郷に名高く、神社の北隣にあった別当寺(神宮寺)から土龍(もぐら)封じの護符が出されていたが、寛政6年(1794年)の火災で別当寺が焼失して、このとき神社の宝物や古文書が失われた。
むかしから氏子の四か村には、土龍(もぐら)が生息していないと言い伝えられている。
境内には推定樹齢400年の樟樹の大木(樹高約25m)があり、昭和34年に和歌山県の天然記念物に指定されている。
この木は、江戸時代に書かれた紀伊続風土記にも書かれており、根元から胸高周囲が2.1mのクロガネモチの大木が癒合し、神秘性を現わしている。
JR和歌山線高野口駅から徒歩約45分。


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