滝畑ふるさと文化財の森センター

河内長野市立滝畑ふるさと文化財の森センターは、大阪府河内長野市にある。
昭和56年に滝畑ダムが建設されたが、滝畑地区の民族、美術工芸、民家建築などの文化財の保存、展示を目的に滝畑民俗資料館が建設された。
その後、平成19年に資料館が滝畑ふるさと文化財の森センターとしてリニューアルオープンし、平成22年には隣接する青少年活動センターを統合し、研修宿泊施設としたものである。
センターには、民家棟、展示棟、石碑群、護郷の鐘、収蔵庫、事務室、宿泊施設などがある。
民家棟は、18世紀中頃の梶谷豊太郎家をほぼ当時の姿で復元した茅葺屋根の家で、妻側に大戸口を開いて建物の前半を土間とする滝畑独特の形式の民家の様子を伝えている。
石碑群は、不食供養碑と呼ばれ、約40基が保存されている。
不食供養とは、一月のうち一日決められた功徳日に「不食の行」を行い、その日は穀を絶ち、農作業はせず、神仏に祈り、念仏を唱える。
三年三月(千日行)続けて満願とする。石碑の施主はすべて女性で、江戸期に建立されたもので、現世安穏、後世善処を求める逆修供養である。
護郷の鐘は、元禄7年(1694年)に庄屋の井谷長左衛門が施主となり地蔵堂に寄進したものである。現在でも葬式の出棺の時、村人によって三度撞かれるという風習が残っている。
南海高野線、近鉄長野線河内長野駅からバスで滝畑ふるさと文化財の森センター下車、徒歩7分。



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