闘鶏神社 

闘鶏神社は、和歌山県田辺市湊町にある神社である。
伊邪那美命(いざなみのみこと)天照皇大神(あまてらすすめおおみか)など16柱を祀る。
古くは、田辺の宮と称し、熊野三山への中継地として熊野権現を祀り、新熊野権現(いまくまのごんげん)とも呼ばれて、三山の別宮的存在であった。
「平家物語」巻11鶏合壇浦合戦の段によると、源平合戦で熊野水軍の力を両軍から援軍として請われた熊野別当湛増(たんぞう)が、どちらに味方するか、赤鶏と白鶏とを七番闘わせ、すべて白鶏が勝ったので源氏に味方することに決定したという。
それ以来、新熊野鶏合大権現(とりあわせだいごんげん)の呼称が生まれ、明治維新の後に闘鶏神社と改称された。
境内には、その伝説を物語る「湛増弁慶の像」があり、弁慶社も祀られている。
また、社務所横には、初代田辺領主安藤直次を祭神とする藤巖(とうがん)神社がある。
毎年7月24日、25日に行われる例祭には、神輿渡御(みこしとぎょ)、笠鉾巡行、流鏑馬神事、潮垢離(しおごり)神事などが繰り広げられ、田辺祭、笠鉾祭と呼ばれて、和歌山県無形民俗文化財に指定されている。
平成28年(2016年)10月に、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」として登録された。
JR紀勢本線田辺駅下車、徒歩8分。参拝者用の有料駐車場がある。



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