当尾の石仏 わらい仏

当尾(とうの)の石仏、わらい仏は、京都府木津川市にある。
木津川市東南部の加茂町当尾地区は、平安時代後期から南都仏教の影響を受け、世俗化した仏教を厭う僧侶が小田原別所に集まり、草庵を結んで念仏に専心した。
やがて草庵が寺院へと姿を変え、塔頭が並び「塔の尾根」ができ、「当尾」と呼ばれるようなったといわれている。
一帯は花崗岩を産し、多くの磨崖仏が造立された。
わらい仏(岩船阿弥陀三尊摩崖仏)は、当尾の代表的な石仏の一つである。
浄土への来迎を示す姿の阿弥陀如来坐像、蓮台を持つ観世音菩薩坐像、合掌する勢至菩薩座像が描かれている。
永仁7年(1299年)の銘文があり、上部の屋根石が廂となっているので、風蝕の影響も少なく、京都府の指定有形文化財となっている。
一願不動(岩船不動明王立像)は、弘安10年(1287年)の作で、約1.2mの高さがある。
木津川市観光ガイドのホームページから当尾の石仏マップをダウンロードすることができる。


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