浮島十三重塔

浮島十三重塔は、京都府宇治市宇治川の中州、塔の島にある。
南都西大寺律宗の高僧叡尊が建立した高さ15.2mの石塔で、中世石塔としては国内最大規模である。
叡尊が、宇治川大橋を再建するに際し、放生会を行う祈祷の道場として浮島(塔の島)を築いた。
大橋の上流一帯は網代を禁制し、漁師の漁具を悉く此所に埋めて、永遠に殺生禁断を誓い、大橋の再建成就と永世護持を祈願した。
塔は橋と同時の弘安9年(1286年)に完成し、同年11月19日に行われた落慶供養は、後深草、亀山上皇、関白鷹司兼平が臨席する盛大なものとなった。
塔身には、金剛界四方仏の種字が刻まれている。
宝暦6年(1756年)に未曽有の大洪水で大塔は崩壊し、150年間河底に埋没していたが、明治41年(1908年)に再建された。
6月中旬から8月末にかけ、この塔の島付近で鵜飼いが行われ、多くの見物客で賑わいを見せる。
JR奈良線宇治駅、京阪宇治線宇治駅下車、徒歩10分。(Y.N)



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