八上王子跡(八上神社)

八上王子跡(八上神社)は、和歌山県上富田町にある。
天仁2年(1109年)に熊野参詣をした藤原宗忠は「田之部(たのべ)」(田辺市)王子に奉幣後、萩生山口(下三栖近辺)で昼食をとり、山を越えて新王子社に参拝している。
この新王子社は地理的に見て、八上王子社と推定される。
境内には西行の次の歌碑が建てられている。
 「熊野にまいりけるに、八上の王子の花おもしろかりければ やしろに書きつける
  待ちきつる 八上のさくら さきにけり あらくおろすな 三栖の山風 
                                           西行」
歌碑は、大正11年に建立されたもので、当時宮内省御歌係出仕であった武津八千穂の筆である。
西行が熊野参詣の途中に立ち寄り、社殿に書き付けたといわれており 山家集(1173年)におさめられている。
藤原定家も建仁元年(1201年)、後鳥羽上皇の参詣に随行して「ヤカミ王子」に参拝した。
藤原頼資(よりすけ)は承元4年(1210年)、大風雨の中、修明門院(しゅうめいもんいん)の参詣に随行して「八神」王子に参拝した。
江戸時代には、八上王子社と言われ、拝殿と経堂が設けられていた。
明治時代に八上神社となり、現在に至っている。
八上神社の主祭神は、天照大御神で、誉陀和気命、大年神、天忍穂耳命が配祀されている。
11月23日の例祭で奉納される岡の獅子舞は、和歌山県の無形民俗文化財に指定されており、「おへいさん(御幣さん)」「おばなち」の神事がある。
おばなちとは、白米の粉を水で練り餅の形に大小2個をかさねたもので、榊の葉の上に御洗米とこの神餅を檜膳に乗せ、女児が渡御する。
JR紀勢本線紀伊田辺駅からバスで紀伊岩田下車、徒歩25分。


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