吉野水分神社

吉野水分神社は、奈良県吉野町にある神社である。
祭神は、水を司り分配する天之水分大神(あめのみくまりのおおかみ)を主神に六柱の神を祀っている。
吉野八社明神の一つで、子守明神とも呼ばれ、清少納言の「枕草子」には、この名で出ている。
子守の名は、「水分」の「みくまり」が、「みごもり」「身籠り」「御子守り」と転訛したものである。
創建年代は明らかでないが、延喜式式内社で、古く祝詞に伝える大和国四所水分社の一つである。
現在の社殿は、慶長9年(1604年)に豊臣秀頼によって再建されたもので、重要文化財の本殿は、三つの社殿を一棟につないだ三社一棟造という独特の様式である。
本殿には、国宝の木造玉依姫命(たまよりひめのみこと)坐像(非公開)が祀られている。
江戸時代の国学者本居宣長は、男児を望む父が当神社に参拝して授かった子で、紀行文「菅笠日記」には、宣長が3度参拝したことが記されている。
近鉄吉野線吉野駅からバスで上千本口下車、徒歩35分。(Y.N)



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