阿弥陀寺(橋本市細川)

阿弥陀寺は、和歌山県橋本市細川にある高野山真言宗の寺院である。
紀ノ川の支流谷内川の両岸の集落が細川で、平安時代の末期、この地域一帯の相賀荘が高野山密厳院(苅萱堂)の荘園になった。
元は細川村と呼ばれたが、宝暦時代(1571-63年)に上下の両村に分離し、細川上村、細川下村と呼ばれた。
昭和31年(1956年)橋本市誕生の時に、細川上村は、細川、細川下村は紀見と呼ばれるようになった。
紀伊続風土記によると、細川上村には、新宮大明神の別当、神宮寺、不動院そして阿弥陀寺の3ケ寺が記録されている。
そのうち不動院が廃寺となり、本尊であった不動明王は、阿弥陀寺境内の不動堂に安置されている。
阿弥陀寺は、紀伊続風土記に境内周38間、隅田荘境原村小峰寺末と記されている。
本尊の阿弥陀如来坐像(像高95cm)は、平安時代末期の作で、橋本市の文化財に指定されている。
来迎印を結ぶ重量感のある姿で、白毫に水晶がはめ込まれている。
南海高野線林間田園都市駅からバスで城山台4丁目下車、徒歩10分。


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