安祥寺

吉祥山宝塔院安祥寺は、京都市山科区御陵平林町にある高野山真言宗の寺院である。
嘉祥元年(848)仁明天皇の皇后 文徳(もんとく)天皇の母である藤原順子(じゅんし)皇太后の発願により創建された。
開基は弘法大師の孫弟子である入唐留学僧 恵運僧都である。
もとは山上(さんじょう)(上寺)、山下(さんげ)(下寺)の二つの伽藍からなる広大な寺で、塔頭の坊舎七百余りを有し、鏡山陵以東山科一帯の山野を独占したと伝えられている。
平安時代には安祥寺流をおこして事相(じそう)(密教の行法上の作法面)において小野三流の随一寺院となり、法を授け与えた。
その後、応仁・文明の乱では上・下両寺とも兵火に罹り衰退したが、近世に一部が復興して寺観が整えられた。
境内は非公開であるが、本堂、地蔵堂、大師堂、青龍権現社、弁天社、鐘楼堂などがある。
寺宝として、木造五智如来坐像(国重文、京博寄託)、嘉元4年銘のある梵鐘、十一面観音立像、地蔵菩薩像などを有する。
JR東海道線、地下鉄山科駅下車徒歩10分。



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