ありがたや歌碑は、和歌山県高野山奥の院中の橋東20mにある。
大正11年(1922)に東京市の増田新三郎夫妻が建立したもので、正面には万葉仮名で次の歌が刻されている。
ありがたや 高野の山の岩陰に 大師はいまだおわします
真言宗の御詠歌では「ありがたや 高野の山の岩陰に 大師はいまだ おわしますなる」と読誦されることから、
宮川良彦氏は、「高野百佛」の中で、ありがたや歌碑について、次のように記している。
歌詞は、慈鎮和尚の「拾玉集」に記載されたものの写しらしい。
「仏前勤行次第」の歌詞も、この「拾玉集」よりとったようだが、拾玉集の原文にない「なる」は、真言宗が便宜上つけ加えたものではないかと思われる。
「なる」の二字を付加することにより、空海への敬いをさらに深めた語気が受けとられるばかりではなく、詠歌のゴロあいもみごとなものとなった。
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