朝日神明社

朝日神明社は、大阪市此花区春日出中にある。
祭神は、天照皇大神、倭比売命、春日大神、菅原道真である。
朝日神明社は、朝日・日中・夕日の浪速三神明の一つとして知られた朝日宮(東区神崎町)と皇太神社(此花区川岸町)を合祀したものである。

朝日宮(逆櫓社)は、天慶年間(938-946)に、平貞盛が創建したもので、「承平、天慶の乱」の後、朱雀天皇から、朝日宮という神号を賜ったという。
源義経は、平家追討の途次 朝日宮に戦勝を祈願した。
「一の谷」の合戦後、梶原景時との間で「逆櫓の論」があったが、義経は当社に祈願しているので戦勝疑いなしと景時の論を退け、平家討伐を果たした。
この時から、当社は一名逆櫓社(さかろのやしろ)と呼ばれることになった。
その後、豊臣秀吉も当社を厚く崇敬し、年々米百俵が寄進された。元和元年(1615)の大坂夏の陣に際し、真田幸村が当社に金色の采配を奉納して出陣したという。

皇太神宮は、古くから川岸町にあった。この川岸町はかつて南新田と言われたが、伊勢神宮の分霊を乞い受け神祠を造って新田の鎮守の社として奉斎していた。
皇太神社は、明治40年(1907)に朝日宮を合祀して「朝日神明社」と社号を改めた。
しかし、川岸町一帯は工業地帯として発展したため、昭和6年(1931)現在地に遷宮した。
昭和20年(1945)戦災のため焼失したが、本殿、幣殿、拝殿、手水舎が再建されて現在に至っている。




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