飛鳥水落遺跡

飛鳥水落遺跡は、奈良県明日香村大字飛鳥字水落にある。
飛鳥時代の漏刻(水時計)と漏刻台の遺跡である。

昭和47年(1972)民家建築に伴う事前発掘によって貼石を伴う楼状建物が発見され、昭和51年(1976)国史跡に指定された。
史跡整備に伴い、昭和56年(1981)から全面発掘が行われ、遺跡の規模、構造、性格が判明した。
発見遺構は楼状建物とこの建物と一体で設けられた水利用の諸施設、四棟以上の掘立柱建物群、掘立柱塀などで、飛鳥の宮殿建物の中でも一級の規模と内容を誇るものである。
漏刻の仕組みは、建物内に引いた水を上から階段状の木箱へ落とし、最下段の箱に溜まった水の中に浮く棒の目盛りを読んで時刻を計り、建物上層部に設置した太鼓あるいは鐘で知らせたと考えられている。
「日本書紀」斉明天皇6年(660)5月条に「皇太子(中大兄皇子)初めて漏刻を造り、民をして時を知らしむ」とある漏刻の遺跡と判断されている。

現地案内板には、分かりやすい解説図が描かれている。
近鉄南大阪線橿原神宮前駅からバスで、飛鳥下車徒歩1分。すぐ横に明日香村埋蔵文化財展示室の駐車場がある。



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