知恩院友禅苑は、京都市東山区にある。
京友禅の始祖、宮崎友禅斎の生誕300年を記念して、翁在世のゆかりの地に銅像を建立し遺徳を顕彰する庭園である。
広さは約4千坪(12,000㎡)あり、東山の清流を配した池泉式庭園と、枯山水の庭(鹿谷苑)とが、上下二段に分かれ、昭和の名園といわれている。
池泉庭園の補陀落池の中央にある聖観音菩薩像は、知恩院第76世立誉行戒上人を顕彰するために建てられた記念塔で、彫刻家高村光雲が制作したものである。
苑内には、禹門(うもん)、華麓庵、白寿庵、宮崎友禅斎像、友禅斎謝恩碑等がある。