長保寺は、和歌山県海南市下津町にある天台宗の寺院である。
本尊は、釈迦如来坐像である。
長保2年(1000年)一条天皇の勅願により創建された。
書写山円教寺開山 性空(しょうくう)の開基である。
本堂(1311年)、多宝塔(1357年)、大門(1388年)が国宝に指定されている。
本堂、塔、大門と三つそろって国宝に指定されている寺は、法隆寺と長保寺だけである。
江戸時代(1666年)に初代紀州藩主徳川頼宜により菩提寺に定められ、背後の山の斜面に全国随一の規模(約1万坪)を誇る藩主墓所が築かれた。
この和歌山藩主徳川家墓所には、将軍となった徳川吉宗、慶福(よしとみ)(家茂)の2人を除く、13人の藩主や夫人ほかの墓標28基及び供養塔2基、石灯籠330基があり、国の史跡となっている。
JR紀勢本線下津駅下車、徒歩20分。参拝者用の無料駐車場がある。