大阪市中央公会堂は、大阪市北区中之島にある建築物である。
明治44年(1911年)に株式仲買人の岩本栄之助が大阪市に寄付した100万円を基金にして、建設された。
日本最初の懸賞設計競技で選ばれた岡田信一郎の設計原案をもとに、日本銀行や東京駅の設計をした辰野金吾や片岡安という当時を代表する建築家の指導により、5年4か月の工事を経て、大正7年(1917年)に開館した。
建築様式は、当初記述に「復興式の準パラディヤン式」とあり、ネオ・ルネッサンス様式を基調としたものと言われ、正面大アーチの屋根やステンドグラスが印象的である。
建物は、地上3階地下1階で、大会議室、中・小集会室、特別室、レストランがあり、赤煉瓦の公会堂として市民に愛され、講演会、演奏会などに利用されている。
昭和63年に永久保存が決定され、3年半に及ぶ免震構法を施した保存再生工事を経て、平成14年に再び開館し、同年に国の重要文化財に指定された。
京阪電鉄中之島線なにわ橋駅下車徒歩1分。大阪市営地下鉄及び京阪本線北浜駅下車徒歩3分。(Y.N)