大門坂   多富気王子

大門坂は、和歌山県那智勝浦町にある那智山参道で石畳道の国史跡である。
坂を登り切ったところにあった仁王像を安置する「大門」にちなんで名づけられた。
熊野古道として数多くの参詣者が登った坂で、全長640m、標高差約100mの杉木立の中の道である。
大門坂バス停にある曼荼羅の郷河川公園には、なでしこジャパン記念モニュメントが建てられている。
日本サッカーの起源である東京高等師範学校の中村覚之助が那智勝浦町生まれで、その縁で日本サッカー協会のシンボルマークである八咫烏が提案された。
現在でも国際大会前には、必勝祈願の参拝に来ており、FIFAワールドカップ2011年ドイツ大会の優勝とロンドンオリンピック女子サッカー準優勝の功績を称えたモニュメントと監督選手の足型がある。
那智の聖域と俗界を分けるという振ケ瀬橋を渡ると樹齢800年の「夫婦杉」がある。
参道を挟んで佇立する大木で、付近の道は往時の熊野詣を偲ばせる。
その先には、熊野九十九王子の最後の王子社「多富気(たふけ)王子」がある。
神仏に「手向け」をした場所から名付けられた。
JR紀勢本線那智勝浦駅下車からバスで大門坂バス停下車、徒歩3分。(Y.N)



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