大師の腰かけ石は、和歌山県高野山の奥の院にある。
弘法大師空海が、ちょっと休憩にと、腰を掛けた石であるとの言い伝えが残されている。
昔は、「息処石」と書いて、「腰かけ石」と呼んだといわれている。
紀伊続風土記には、次のように記されている。
息處石 俗腰掛石
授籌地蔵より東六七間参路の右傍杉樹の際にあり
長さ二尺餘地を出ること尺餘石平坦にして青苔の裳滋茂して四時濕露を含む
古老傳に大師上登の時此石上に憩給ふゆへ俗に息處石といふとそ (後略)
南海高野線高野山駅からバスで、奥の院口下車、徒歩約10分。22町石の南側にある。