大澤寺

神福山青龍院 瀬之堂 大澤寺(だいたくじ)は、奈良県五條市大澤町(おおさわちょう)にある高野山真言宗の寺院である。
本尊の薬師如来(像高189cm)は、楠一木造りで秘仏となっている。藤原時代初期の像で奈良県文化財に指定されている。
脇侍の持国天(像高80cm)、増長天(91cm)も同時代の像で五條市文化財となっている。
境内にある「琵琶の池」は、大和名所図会(1792年刊行)にその記述があり、医薬の乏しかった頃から眼病治癒に卓効があるといわれ、古来から「眼洗い池」といわれている。
「目の薬師」として人々に親しまれ、諸病平癒の祈願や、眼を洗ったり、薬を飲むための「御香水」を求める参拝者も訪れる。
青龍の池の周りには、サルスベリ、モッコク、モミ、スギ、カゴノキなどの古木がある。
ヤナギは古文書に「之当山智恵の柳也」と記されており、弘法大師お手植えの柳と伝承されている。
前山にあるヤマザクラ、イロハモミジは老木が多く、江戸時代に描かれた「五條十八景」の一つ「瀬の堂の紅葉」として参詣者に親しまれている。
初薬師、行者会は1月7日に行われ、花会式は5月5日に行われる。
JR和歌山線五条駅下車、徒歩1時間30分。参拝者用駐車場がある。



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