大宰府政庁跡(特別史跡 大宰府跡)は、福岡県太宰府市にある。
古代、西海道と呼ばれた九州一円を統轄していた大宰府は、外交、貿易などの対外交渉の窓口であった。
その機構は、中央政府に準じ、地方機関としては最大規模の行政組織を有していた。
発掘調査によると、7世紀後半に堀立柱建物が建てられ、8世紀初頭に礎石を用いた朝堂院形式の建物に整備された。
この建物は、藤原純友の乱で焼き討ちにあったが、10世紀後半には立派に再建された。
現在残されている礎石は、この再建期のもので、大宰府展示館には、復元模型が展示されている。
大宰府跡は、大正10年に史跡に指定され、昭和28年には特別史跡に指定された。
西鉄大宰府線五条駅下車、徒歩20分。