傳通院(伝通院)

傳通院(伝通院)(でんづういん)は、東京都文京区小石川にある浄土宗の寺院である。
無量山寿経寺と号する。関東十八檀林の一つで、増上寺と並ぶ江戸浄土宗の名刹である。
応永22年(1415)浄土宗第七祖 了誉聖冏(しょうげい)が小石川極楽水に小庵を結び、無量山寿経寺と号したのが始まりで、聖冏を開山とする。
その後戦火で衰廃していたが、慶長7年(1602)8月29日徳川家康の生母 於大(おだい)の方が、上洛中伏見で亡くなると、遺言により遺骸を当寺に移し、増上寺の中興 源誉存応(ぞんのう)を導師として葬送の法会が行われた。
このとき、於大の法号 傳通院殿をもって寺号を改めたといわれるが、一説には、寺号を法号としたともいう。
慶長8年(1603)寺地を現在地に移し、壮大な堂塔伽藍が建立された。
1608年には、存応の高弟 正誉廓山を中興開山と定め、浄土宗の学問所たる関東十八檀林(だんりん)の一つに列せられた。
その後も徳川将軍家の女性を葬る菩提寺として遇され、830石の寺領を有して威勢を誇ったが、明治以降衰微し、第二次大戦の戦火で烏有に帰した。
戦後復興し、現在は本堂、書院、鐘楼などが再建されている。
墓所には、傳通院のほか、徳川秀忠の長女 千姫(天樹院)、徳川家光正室 孝子(本理院)、徳川家大奥代々の墓がある。
また、清河八郎、佐藤春夫、柴田錬三郎、杉浦重剛など、明治時代以降の墓も多くある。
地下鉄丸ノ内線後楽園駅下車、徒歩15分。



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