藤井藍田 玉生堂跡は、大阪市西区南堀江の高台橋公園内にある。
石碑横の案内板には、次のように記されている。
藤井藍田(ふじいらんでん) 玉生堂跡(ぎょくせいどうあと)
玉生堂は、文人、勤王の志士であった藤井藍田の学塾で、西区南堀江三丁目にあった。祖父は阿波(徳島)の人で、来阪して呉服と藍を商う「綿屋」を開いた。
大阪で生まれた藍田は家業を継ぎ、そのかたわら、田能村竹田(たのむらちくでん)に画を学び、廣瀬淡窓(ひろせたんそう)に師事して詩文を研習した。
また、国事に目覚めた藍田は勤王の志士と交わり、長州・薩摩などの諸国を巡歴していた。
安政三年(一八五六)、帰阪してこの付近に私塾玉生堂を開き学を講じるようになった。
塾は討幕の志士たちのたまり場になっていたため、慶応元年(一八六五)、藍田は新撰組に捕らえられ、天王寺区の萬福寺に幽閉され、獄中にて没した。享年五〇歳であった。天王寺区の統国寺に墓所がある。
吉田松陰が投獄された時、藍田が詩画を贈って激励したという逸話が伝わる。
大阪市教育委員会
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