藤白神社は、和歌山県海南市にある神社である。
社伝によると、斉明天皇が牟婁の湯(白浜湯崎温泉)に行幸の時、神祠を創建されたといわれ、由緒の古い神社である。
熊野信仰の盛んとなった折には、熊野九十九王子の中でも最も格式の高い五躰王子の一つ藤白王子とされた。
境内には、子授け、安産、成長の神様である「小守楠神社」があり、博物学者・民族学者として著名な南方熊楠も、この神社から名前を授けられた。
樹齢千年を超える天を覆うような楠の大樹を御神体としており、最近ではパワースポットとして知られている。
境内には、万葉の悲劇の貴公子、有間皇子神社があり、毎年11月11日に有間皇子まつりが斎行される。
JR紀勢線海南駅下車、徒歩20分。参拝者用の駐車場がある。