福勝寺

岩屋山 金剛寿院 福勝寺は、和歌山県海南市下津町にある高野山真言宗の寺院である。
加茂組寺社書上によると、大同年中(806-810)空海の開基と伝え、本尊千手観音は空海作という。
本堂は、桁行、梁間ともに三間で、寄棟造本瓦葺きの建物である。堂内各所に修験者による墨書が多数残り、永正11年(1514)と記されたものも確認でき、建築様式と合わせ15世紀後半頃の建立と考えられている。
求聞持堂は本堂の東に位置する5.1m四方の宝形造本瓦葺の建物で奥行3mの取り合い部で本堂とつながれている。慶安3年(1650)紀州藩主徳川頼宣により建立されたことが棟札から確認できる。
求聞持堂内には、徳川頼宣自身の守本尊 虚空蔵菩薩が安置されている。
本堂と求聞持堂は、平成3年(1991)に国の重要文化財に指定されている。
境内の東には、蓮如上人ゆかりの名号堂がある。
文明8年(1476)、蓮如上人が河内国出口(枚方市)に居た頃紀伊国阿間郡冷水浦に住む喜六太夫は、上人の弟子となって法名を了賢と名のり、村内の飯森山に一宇の道場を建立した。これが冷水道場で、鷺森別院の起源といわれている。
境内の西に岩屋の滝がある。石灰岩の大岩が洞窟をなし、上から落ちる滝をその洞内で裏から見るので、裏見の滝と呼ばれ、滝の傍らに弘法大師作と伝える不動明王石像がある。山号の岩屋山は、この洞窟に由来する。
境内へ至る階段下には、「蜜柑山 南へ 袖を 両開き 誓子」と刻した山口誓子の句碑がある。
JR紀勢本線加茂郷駅下車徒歩60分。



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