清水山 月輪寺(しみずさん がちりんじ)は、大阪府河内長野市三日市町にある真言宗の寺院である。
本堂正面には、「瑠璃殿」の額が架けられている。本尊は木造薬師如来坐像(像高97cm)で、大阪府の指定有形文化財(彫刻)になっている。
「月輪寺縁起」では、次のように伝えられている。
延暦年間(782-806)空海は、泉州槇尾山で修行をしており、時々、長野村の諸越(もろこし)長者の家に泊まっていた。
ある時、空海は、薬師如来像を長者に贈り、長者もその如来像を大切に祀っていた。
長者の子孫もこの薬師如来を大切に守り伝えてきたが、三代経ったときの長者の妻は、長者が亡くなると郷里の三日市に戻り、七間四方のお堂を建て、この薬師如来像を本尊とし厚くお祀りした。
慶安4年(1649)高野山の西光院谷の僧 覚看が本堂、庫裡を再興したが、幕末には廃寺となり、その後明治12年(1879)に再建された。
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