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五方山 熊野神社は、東京都葛飾区にある。
主祭神は、伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)で、相殿神として速玉男大神(はやたまおのおおかみ)、事解雄大神(ことさかのおおかみ)を祀っている。
江戸時代の地誌「四神地名録」によると、当社の御神体は「神代の石剣」で、極めて珍しいものとされている。
当地一帯には、古墳群をはじめ霊石として知られる「立石」等があり、先史時代から集落のあった場所として、葛飾区内で最も古い神社の一つである。
社伝によると、創祀は、平安時代中期の長保年間(999-1003)に陰陽師 安倍晴明の勧請によるといわれている。
平安時代の熊野信仰は盛んで、花山法皇が那智の滝で一千日の修行中 邪魔をする天狗を同行した安倍晴明が封じ込めて助けたと言われ、当社を勧請した安倍晴明と熊野の深い関係が伺える。
鎌倉時代、葛飾にゆかりのある御家人 壱岐守 葛西三郎清重の崇敬を経て、その後の江戸時代には、三代将軍徳川家光や八代将軍吉宗が鷹狩りに当地を訪れた際や徳川御三卿のひとつ田安家の参拝の折に、当社から「金烏の守護」を献上したという。
当時、紀州熊野三社の神にお使の八咫烏と宝珠を象った牛王宝印(ごおうほういん)は、魔除け、厄除け、病気平癒等の守護として全国に広まっていた。
当社故実の「金烏守護(きんうしゅご)」は、安倍晴明が著した陰陽道の秘伝書「金烏玉兎集」によるものと伝えられている。

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