華岡青洲の墓は、和歌山県紀の川市西野山の菖蒲池に面した華岡家の墓地にある。
墓地入り口には、江戸末期の儒学者 仁井田好古撰書による墓碑銘が建てられている。
華岡青洲の墓石は、頂上に笠石を置いたもので、次のように刻されている。
(正面) 天聴院聖哲直幸居士
(東側面)華岡随賢名震字伯号青洲先生
(西側面)天保六年乙未十月二十日歿得生七十有六
青洲の妻「加恵」の墓は、そのすぐ奥に建てられており、「蓮光院法屋妙薫大姉」と刻まれている。
有吉佐和子は小説「華岡青洲の妻」で、加恵が麻酔薬通仙散を初めて服用して、視力を失いながらも、夫青洲の世界初の全身麻酔手術成功に貢献した様子を描いている。