祓川弁財天は、和歌山県高野山の西院谷にある。
弁財天は、仏教における智慧、弁舌、技芸の女神で、略して弁天といわれる。
サンスクリット語サラスバティーSarasvatiの訳で「水を有するもの」を意味する。
もとはヒンドゥー教の神で、仏教では「金光明最勝王経」に弁財天が登場し、この経を説く人や聞く人に知恵や長寿や財産を授けると述べている。
祓川弁財天は、弘法大師が勧請したと伝えられ、その名は開創時に弘法大師が高野山一円の魔性をお祓いしたことに由来する。
弁財天は七福神の一つとされ、水辺に祀られることが多い。
高野山では、古くから山上の水源となる七カ所に弁財天社が祀られ、「高野山の七弁天」として信仰を集めている。
南海高野線高野山駅からバスで弁天前下車すぐ。