不蒔菜山 遍照寺

不蒔菜山 遍照寺は、和歌山県かつらぎ町花園梁瀬にある高野山真言宗の寺院である。
開基は弘法大師 空海で、弘仁6年(815年)42歳の時、道(僧侶)俗(在家)教化のため、当地に立ち寄り、椎の木の下で護摩を焚き、庵を設けて厄除のため地藏と不動明王を彫り安置したことから、厄除け大師と呼ばれる。
飢饉で住民が餓死しそうになった時、弘法大師がこの山(遍照寺山)に生えている菜(不蒔菜まかずな)を食べよと教えて、皆が生き延びたことから、山号は不蒔菜山遍照寺という。

花園の仏の舞

「花園の仏の舞」(国選択無形民俗文化財)は、かつらぎ町花園梁瀬の遍照寺に伝わる、法華経「提婆達多品(だいばだったぼん)」第十二に説かれている「女人成仏」を背景に創作された教化劇(仏教劇)である。
地元では、平安時代から始まったといわれ、遍照寺に遺された面箱(元文2年(1737))と衣装箱(文化4年(1807))の箱書が資料として残されていることから、江戸時代中期以前には成立していたと考えられている。
開催時期については、旧暦閏十月(60年に一度)に開催されていたため、幻の舞とされていた。
一説には、神が不在とされる神無月(10月)が続くため、仏の力で魔を抑えるために始めたと伝えられている。
近年では、昭和59年(1984)の閏十月に行われたが、その後は、保存継承のため、「花園古典芸能保存会」が20年に一度実施している。
その後令和6年(2024)11月(旧暦十月)に開催された。



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