方違神社

方違神社は、堺市堺区北三国ヶ丘町にある神社である。
祭神は、八十天万魂神(天神地祇)、素戔嗚命(すさのおのみこと)、三筒男大神(住吉大神)、息気長足姫命(神功皇后)の四神である。
社伝によると、疫病が大流行して多くの民が亡くなったため、崇神天皇が素戔嗚命を祀ったのが始まりといわれる。
さらに、神功皇后が、この地で粽を奉納して戦の勝利を祈願したとされる。
このあたりは、律令制下の摂津、河内、和泉の三国の境に位置していたため、「三国山」「三国の衝」「三国丘」と称されていた。
三国の境界にあるため、方角のない聖地と考えられ、古来からこの神社で方祟りの厄災が除かれると言われて、引越や旅行の際に多くの参拝者が訪れている。
毎年5月31日の例大祭「粽祭(ちまきまつり)」には、悪い方位を払うという、菰(こも)の葉で埴土(境内の土)を包んだ粽を奉納する神事が行われている。
南海電鉄高野線堺東駅徒歩10分、参拝者用の駐車場がある。



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