瓢箪山稲荷神社

瓢箪山稲荷神社は、大阪府東大阪市にある。
社殿は、旧四条村大塚にあり、6世紀前半の双円墳である通称「瓢箪山古墳」の墳丘くびれ部に西面して建てられている。
瓢箪山の名は、瓢箪をなかば地中に埋めた側面の形、あるいは平面の形がそれに似ることから起った名で、南北の各墳丘に一基ずつ横穴式石室が現存する。
稲荷神(いなうかみ)すなわち保食神(うけもちのかみ)を祭神として祀り、辻占の総本社として知られている。
社伝によると、天正11年(1583)に豊臣秀吉が大坂城築城にあたり、巽(東南)の方向三里の聖地に「ふくべ稲荷」を鎮護神として祀り、金瓢を埋め、尊崇篤かったといわれている。
江戸時代の貞享5年(1688)の村絵図には「古跡大塚」と記す瓢形の山が描かれ、「いなり」と書かれて江戸時代の早い頃から稲荷社がまつられていたこと、
享和元年(1801)刊行の「河内名所図会」には「如卜(じょぼく)」として、すでに東高野街道で辻占が行われていたことを記している。
近鉄奈良線瓢箪山駅下車、徒歩3分。

瓢箪山古墳(山畑52号墳)
鬼塚と大塚からなる双円墳である。
当地から東方の山手側に展開する山畑古墳群(約六十余基)の西端にあり、この古墳群の中で最古最大の古墳である。
墳丘の南北の主軸の長さは50m、高さ4mで、本殿に向かって右側を鬼塚、左側を大塚という。
大塚の横穴式石室の玄室は幅2m長さ約3m、羨道は幅4m長さ5mで、この大塚はかつて狐塚と呼ばれていた。
鬼塚南端には、羨道入口の天井石が露出している。



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